感じる力を大切にする大切さ

自分にとって「良いと感じる」のも、「良くないと感じる」のも同じ感覚です。
暑い、寒いの一方だけを感じることが出来ないように、良いと感じるものだけを感じることは出来ません。
良くないと感じるものも必要であり、それは生きていくうえで危険を見分ける大事なサインでもあります。
良い、良くないの感覚が同時にある場合、危険を避けるために人の意識は「良くない感覚」に向きます。

例えば、山を歩くところを想像して欲しいのですが、足場が悪く、危険を感じるような場所では、たとえ足元に綺麗な花が咲いていても、それどころではなく花の美しさには目がいきません。
「良くない感覚」のある状況では「良い感覚」があっても感じにくいのです。
これは人の持つ生存能力から発するものであり、生きていくうえで必要なことです。

そのため「良い感覚」を感じて生きたい時には、「良くない感覚」がない環境を選ぶことがとても重要です。
山を歩く時には足場が良いところを選び、道中で綺麗な花を愛でるように、職場や仕事、休みの日を一緒に過ごす相手、暮らす部屋などの環境を自分にとって「良い感覚」を選ぶことです。

自分にとって「良い感覚」、「良くない感覚」を大切にし、自分にとって良い感覚がする人間関係や環境、職場に身を置く時間を増やすこと。
そして、「これが好き」、「こうしたい」という自分の本音をどれだけ大切に出来るかというのがとても大切です。